「食事ができない」病気だった少年がテレビに出演

全米ネットのTVプログラムで有名な司会者アンダーソン・クーパーが、食べ物について話すのが大好きな、とあるカリスマ男子にインタビューを行いました。

 

インタビューの相手はサイ・ハーガー君、6才。ニンジンジュースとヒポクラテススープが大好物です!

 

お昼のトーク番組「アンダーソン・ライブ」で、サイ君の両親ジョーダンとヘザーは、司会のアンダーソン・クーパーとナタリー・モラレスにサイ君の病気と彼がゲルソン療法で健康を回復させたことを話しました。(2013年5月8日放映)

 

サイ君はとてもめずらしい好酸球性食道炎という病状で、すべての食べ物に対してアレルギー反応が起こります。好酸球性食道炎(EoE)は比較的新しい病気で、食道がアレルギー性の浮腫を引き起こし、医学界でもまだよく理解されていません。EoE患者は稀ではありながら、大人にも子どもにも増えています。

 

この世に生まれてからずっと、サイ君はふつうの食事をすると吐き戻し、皮膚炎、喘息など、EoEの症状をあらわしていました。2年間は、特別な栄養剤だけを摂取し、ステロイド薬の治療で症状をコントロールしてきました。しかし、その治療は効果が無く、ハーガー夫妻はゲルソン療法に挑戦することを決めたのです。

 

現在、サイ君はゲルソン療法を継続中で、1日8ー10杯のジュース、ヒポクラテススープ、オートミール、ジャガイモを食べています。どのような食べ物でも、新しく追加できるようになることが、病気に対する大きな勝利です。サイ君は健康状態を素晴らしく改善しました。喘息と皮膚炎はどちらも消えて無くなりました! アンダーソンとナタリーの両司会者は、サイ君の現在の健康そうな姿に驚いていました。

 

ハーガーさん一家は番組にニンジンジュースを持参し司会者と一緒に飲みました。アンダーソンはサイ君に、ニンジンジュースでできる髭を見せてくれるようにと頼んでいました。

 

そのときの番組の様子は以下からご覧いただけます。

食べることができない子ども

アンダーソン:今日持ってきてくれたのはどんなジュースなの?

サイ君:ニンジンジュース

アンダーソン:ニンジンジュースなんだ。ニンジンジュースは好き?

サイ君:はい。

アンダーソン:言葉遣いが礼儀正しいね、素晴らしいよ。ニンジンジュースでお髭を作れるらしいけど、本当? やって見せてくれない? ちょっとやってみようよ!

ナタリー:1日に何杯くらいジュースを飲むの?

アンダーソン:あっ、髭ができたよ!

(拍手)

父ジョーダン:8〜10杯の間。8杯がニンジンジュースで、2杯がグリーンジュース。グリーンジュースは何種類かの緑の野菜を使います。

アンダーソン:ジュース以外、ほかに何かビタミンとかも使うの?

父ジョーダン:自然なホールフーズを何品かと、彼のための特別な野菜スープ…

ナタリー:ジャガイモやオートミールも食べるのよね?

父ジョーダン:そうです。しっかりタンパク源になるものも必要なのでオートミールを食べます。専門医の管理下で、血液検査で確認しながら良い状態なら新しい食材を追加して、また継続して様子を見て、というように続けます。

アンダーソン:ほかのお子さんはどうしてるの?

母ヘザー:この子を一緒に見守ってくれています。年上の娘から時間を奪っているようで、最初は申し訳ない気持ちでした。たとえば彼が赤ちゃんだったとき、車に乗せた途端に吐いてしまうことがあり、衣類をとりかえるためにまた車から降ろして、というように時間が必要になってしまって。娘とももっと向き合う時間が必要だと思っていたのですが。でも娘も慣れたもので、台所にいる時間がいちばん大切だとわかっています。

ナタリー:サイ君、強くて健康そうよね。筋肉モリモリ?

サイ君:(ボディービルダーのようなポーズ)

ナタリー:もう一度見せてよ、すごいじゃない、本当に健康そうだわ。お医者さんは彼が必要な栄養を十分に取れていると言っているのかしら?

父ジョーダン:もちろん。以前は目の周り、下側に黒いクマがあって、皮膚は湿疹だらけ、症状は悪くなるばかりだったのが、この療法を始めてから症状が消えていき、血色が良くなって、喘息も完全になくなって。

アンダーソン:大きくなったら何になりたいの? 消防士とか?

サイ君:(照れ臭そうに首を横に振る)

サイ君が全米ネットのテレビ番組に出演するとは驚くべきことです。彼の出演が、たくさんの悩んでいるかたにとって希望につながればと願っています。

 

ご想像のとおり、好酸球性食道炎と生きるのは大変な苦労がともないます。ゲルソン療法のプロトコルを作ることも簡単ではありません。一つ一つが大変な作業にもかかわらず、ハーガーさん一家は希望を持ってこの問題に取り組み、好酸球性食道炎とゲルソン療法に対する理解を広めようとしています。

コピーライト:ゲルソン・インスティテュート

日本語訳:ゲルソン・アンバサダー、氏家京子

 

原文掲載URL:https://gerson.org/gerpress/anderson-cooper-interviews-family-of-gerson-patient-carrot-juice-mustaches-ensue/