米国ゲルソン・インスティテュートによる、

「ヘルスメンテナンス・ガイドライン」

Dr.ゲルソンの考えをもとにした、健康食のガイドライン

Dr.ゲルソンは、自身の研究論文のなかで次のように述べています。

 

適切な栄養とは、ヘルスメンテナンスという目標に向かって行われる治療的な努力が基本にあるべきで、健康的な栄養のゴールとは、身体を守り、病気の発症や早すぎる老化につながるような器官系の消耗を予防することだ。

 

初期の文献のなかでは、次のようなことも述べています。

 

ひとつの食事法をあらゆる人に適用するのは簡単ではない。

 

同時代の医師や栄養研究者たちの研究を学び、Dr.ゲルソンは、人々にとって理想的な食事を検討するときに必要な数多くの要因を理解しました。その要因には、人種、文化的背景、地域の環境、年齢、個人の栄養状態、個人の消化力などが含まれます。

 

こうした要因を理解し、各個人にフィットした食事方法に調整する必要性があるのは確かですが、Dr.ゲルソンの著書『マックス・ゲルソン ガン食事療法全書』(徳間書店)第3章には、病気ではないけれども良い健康状態を維持したいと考える人たちのための栄養ガイドが書かれています。

 

ゲルソン・インスティテュートでは、彼の考えに現代の栄養学による最新知識を加え、

  1. 重篤な健康問題がなく、
  2. 健康状態を最適化したいと望み、
  3. 将来の深刻な病気にかかるリスクを減らしたい

 

と考える人たちのために、この「ヘルスメンテナンス・ガイドライン」を作成しました。命の危険にかかわることがないけれども、不快な症状を伴うアレルギー、皮膚トラブル、消化の問題、関節炎などにも活用していただけるはずです。

 

食事について

Dr.ゲルソンは、個人の生活習慣、家族のお祝い行事、祝日のイベントのために、食事全体の25%は個人の選択の自由を尊重しました。

 

残り75%は、重要な器官(肝臓・腎臓・脳・心臓など)の機能を守る目的で食事を決めるべきと定め、不適切な食事で不必要な仕事をこれらの器官にさせないようにと考えました。

彼の推奨する食事は、オーガニックのプラントベース(植物性)食です。もし、あなたの消化力がとても弱っていれば、ゲルソン療法で推奨する低温・長時間調理をおすすめします。

 

推奨する食事(75%を構成する食事として)

 

野菜 

野菜には、価値あるファイトケミカル(ビタミン、ミネラル、抗酸化栄養、その他の有益な植物性栄養成分)が詰まっています。アブラナ科の野菜、とくに、ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ、チンゲン菜、クレソン、ケールには、化学的予防に役立つ栄養成分が含まれ、がんの予防に大変役立つでしょう。

 

「すべての野菜は切りたて、または、野菜自身の水分で煮る。生のままでも、ときには刻んで、ニンジン、カリフラワー、セロリなどを使う。ドライフルーツや野菜をサラダやスープに使うと良いが、冷凍されたものは推奨しない。含有する成分から、とくに推奨するのは、ニンジン、さやいんげん、トマト、スイスチャード、ホウレン草、サヤ豆、芽キャベツ、アーティチョーク、ビートで、りんごと一緒に調理する。カリフラワーはトマト一緒に調理。紫キャベツなら、りんごとレーズンで調理。サラダはグリーンの葉物野菜と一緒に、トマト、果物、その他の野菜を合わせる」。

 

果物

「あらゆる種類の新鮮な果物をよく使い、ときどき違った食べかたをする。搾りたての果物ジュース(オレンジ、グレープフルーツ、ぶどうなど)、フルーツサラダ、フルーツスープ、マッシュしたバナナ、刻んだリンゴ、リンゴソース」。

 

濃い赤色や紫色の果物には、フラボノイドが含まれており、たくさんの抗酸化、抗炎症に働く植物性色素が入っています。もし、血糖不安だったり、低血糖症なら、果物の使用は制限するべきです。熟してから収穫された地元の果物のほうが、海外から輸入されたものよりも推奨します。

 

そのほかの食べ物

「じゃがいもは、皮つきのまま焼くのが一番良い。スープと一緒にマッシュしても良いだろう。フライはあまりせず、皮付きのままたっぷりのお湯でゆでるのも良い」。じゃがいもはビタミンC、ビタミンB6、ナイアシン、鉄、銅、マンガンなどのミネラル類、トリプトファンが豊富です。じゃがいもはタンパク質を作る21種類のアミノ酸を含み、消化されると完璧なタンパク質になります。

 

「パンは、未精製ライ麦粉のものか、未精製小麦のもの、または、それらのミックス粉のもの」。もし、小麦やグルテンへの過敏症がある場合は、それらの食材を避けましょう。

 

「オートミールは自由に使っても良い」。もし、グルテン不耐性、セリアック病なら、オートミールは避けること。ただし、「ボブズ・レッドミル」というメーカーのオートミールには、グルテンに汚染されていない商品があります。

 

「牛乳、乳製品、ポットチーズなどは、あまり塩や香料が入っていない、バターミルクやヨーグルト、バターが好ましい」。現代では、乳製品アレルギーや不耐性の人が多いので、その疑いがあるならラクトースも含めてこれらの食品は避けるべきです。オーガニックの生乳、オーガニックの生発酵乳は、より良いかもしれません。

 

甘味料は、控えめな量で使い、未精製の砂糖、メープルシロップ、はちみつを推奨します。高血糖や低血糖の問題があるなら、摂取量を制限するか、使用を中止しましょう。

 

油は、オメガ3系脂肪酸の多い亜麻仁油、少量の紅花油、オリーブオイルを推奨します。Dr.ゲルソンは、新鮮な無塩バターも推奨しました。ビタミンが多く含まれるという理由です。

 

次の食品は推奨しません

  1. 塩、ソーダに含まれる重炭酸塩、スモークした魚やソーセージ
  2. コーヒー飲料、紅茶、酒、ワイン、ビールは最小限に
  3. クリーム、アイスクリームは最小限にし、特別な日だけに限定。Dr.ゲルソンは、アイスクリームは子供達にとって毒であると言いました
  4. 精製砂糖、砂糖が入った飲料
  5. 脂肪や油の使いすぎ。たとえば、トランス脂肪酸が含まれる水素添加油脂、ナッツバター、大量生産のクラッカー、ケーキ、箱入りのワッフル菓子、パンケーキ、冷凍ピザ、チップス類、クッキー、プレッツェル、マーガリン、フレンチフライ、脱脂粉乳、コーヒークリーム粉、サラダドレッシングなど。パッケージ入り、缶入り、ビン入り、保存食品、スモーク食品、スパイス添加食品、冷凍食品
  6. アレルギーを引き起こすと疑われる食品のすべて。小麦と乳製品は要注意。乳製品、小麦食品、大豆食品、ピーナッツ、とうもろこしなどを2週間だけ断った食事を続け、その後に、1つずつ食事に復帰させてみると隠れていたアレルギー食品が見つかります。

 

25%の自由選択カテゴリー

 

Dr.ゲルソンは、残り25%を個人の自由選択にしました。しかし、良い健康状態の維持を最大化させたいと望むなら、この25%もオーガニックの未精製食品から選ぶことを推奨します。以下は、ゲルソン療法を治療目的で厳格に実施する患者さんには許可されていない食品ですが、ヘルスメンテナンスが目的ならその限りではありません。

 

豆科野菜(エダマメ、レンズ豆など)

豆類(インゲン豆、ひよこ豆、ブラックビーン/タートルビーン、ライマメなど)

グルテンの無い穀物(米、キヌア)

生のナッツ類、たね類(アーモンド、マカダミアナッツ、カボチャの種、ひまわりの種、ゴマ)

アボカド

ベリー類(ラズベリー、ブルーベリー、イチゴ類)

オーガニックの卵、新鮮な無塩バター

魚(汚染による毒性の低いものを選んで)

赤肉(脂身の少ないグラスフェド/牧草で育ったビーフのみ、控えめな量で)

鶏肉

 

注意:Dr.ゲルソンは、動物性たんぱく質の摂取量を控えめにするように主張していましたが、健康な人たちにそれらを禁止することはありませんでした。調理法として推奨されるのは、茹でることと、焼くことです。

 

食事以外のこと

 

Dr.ゲルソンは、ヘルスメンテナンスにとってのジュース、コーヒー浣腸、サプリメントについては語っていません。以下は、現在わかっているこれらのアイテムに関する利点からまとめたご提案です。

 

ジュース

搾りたてのジュース、ニンジン、ニンジン&リンゴ、グリーン、それらの組み合わせは、いつでも有益です。1日に2−4杯のジュースを飲むことは、ビタミン、ミネラル、酵素、抗酸化栄養を吸収の良い濃縮されたかたちで供給することができます。搾ってすぐに飲むと、酸化酵素をもっともよく摂取できます(健康な人の場合、搾ってすぐに飲むことは必須ではありません)。ジュースのほかに、ハーブティー、レモンウォーター、希釈した果物ジュースなどで水分補給を行ってください。

 

コーヒー浣腸

コーヒー浣腸は、解毒を心がけている人にとって、その実践の初期にはとても助けになるでしょう。私たちは日々環境毒にさらされています。コーヒー浣腸は、肝臓の解毒作業を助けます。コーヒー浣腸は、ジュースとのバランスが大事です。ジュースを3杯のむ度に、1回のコーヒー浣腸を行います。一般的なメンテナンスの場合、毎日ジュースを飲む習慣が無い場合でも、1週間に1−2回のコーヒー浣腸をすることは許容範囲内です。

 

ゲルソンサプリメント

ゲルソンサプリメントの使用はとくに必要ありません。ゲルソン療法で使うサプリメント、および、そのほかのサプリメントについては、各個人の欠乏や必要性に合わせて、ヘルスケア・プラクティショナーに選択してもらうべきです。Dr.ゲルソンは、ビタミンやミネラルは食事から摂るべきだと主張しました。

 

Dr.ゲルソンは、人はカリウムとヨードのレベルを最適に維持するべきだと述べています。このことは、食事内容の提案どおりに行えば、簡単に達成することができます。

 

ゲルソン・ライフからのご提案

 

より深くヘルスメンテナンスの内容を理解するには、「ゲルソン療法・総合ワークショップ」で学習されることをおすすめします。

Webサイト、Gerson Life〈ゲルソン・ライフ〉を運営するゲルソン・アンバサダーは、皆さまからいただいたゲルソン療法に関するサービス料の一部を米国NPOゲルソン・インスティテュートに納めています。皆さまのお力が全世界の人々にゲルソン療法を伝え続ける力になっています。皆様のご協力に心より感謝申し上げます。

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